輪島の千枚田

 能登半島では、おいしいお米もとれる。斜面をこんなふうに、コツコツ耕し、少しでも土地を活用しようと頑張った結果、こんなに美しい風景が出現した。漆芸や、加賀友禅、九谷焼など、手間暇かけて作り上げる工芸品と共通したものを感じる。

 敢えて美を生み出そうとしなくても、精魂込めた努力は、美しいものを作り出すのだ。人の生き方も同じかもしれない。誠意と情熱をもって生きている人は、素敵だ。

 

 海の色が美しい。太平洋の明るいブルーとはひと味もふた味も違う、いくつかの種類の青が混ざった、複雑な色だ。人の心の中のさまざまな思いも、海の水に溶け込んでいるような、そんなことを思わせる海でした。

 

 

 

 

2019年05月26日