芝生

 一面茶色の中に、僅かずつ緑が生えてくる。真っ先に葉を広げるのは、したたかな雑草だけれど、細いグリーンの芝の葉も、徐々に自分たちの領分を広げている。

 芝の下の土は、耕すことがむろんできないので、酸素の供給が乏しくなる。土に酸素を与え、微生物のはたらきを活発にするために、等間隔に芝生に穴をあける。エアレーションという。

 年に数回はやったほうがいいらしいのだが、けっこうたいへんなので、芝が新しい芽を出す前に、一回だけやる。2月にやるのがベストだが、つい忘れてしまったので、今頃になって慌ててやった。

 芝を敷く前段階、土を平らにならしたつもりだったが、あちこちデコボコしている。気になりながら、芝生の上を行ったり来たりして、草刈り鎌を芝に突き刺していった。

2019年03月17日