ゴミ

 ゴミの出し方が変わった。缶は、袋に入れて出すと、持っていってくれなくなった。カゴかバケツのような容器に入れなければならない。

 剪定した木の枝や草などは、市で売っている袋に入れなくてもよくなった。市の袋はけっこう高いから、ありあわせの袋で良いのはありがたい。以前、草茫々の庭だったとき、いったい何枚市のゴミ袋を買ったことか。あの頃自前の袋を使っていいのだったら、どんなに助かったことか、なんてケチケチ考えたりして。

 それでも、大量の庭のゴミを出していたとき、ゴミ収集の人に申し訳なくて、心の中で頭を下げていた。

 ゴミの収集は大変な仕事だ。減らす努力をしても、どうしてもたくさん出るのは、プラスティックゴミだ。おせんべいを一枚ずつ包装してあるんだもの。いつだったか、高級なおせんべいの詰め合わせを頂いたとき、数粒のあられをていねいに透明な袋に包んであるのを見て、妹と二人で大笑いした。ここまでしなくでもねえ。

 ジャングル状態の、以前のウチの庭。よくもここまでほっといたもんだ。

 

 

2019年03月23日