古代の災害

 つまり、ノアの箱舟です。旧約聖書が出来上がったのが、紀元前2000年くらいらしいから、そのもっと以前に起きた、世界規模の大災害。

 聖書だけでなく、古代メソポタミア文明の神話や叙事詩にも、聖書とそっくりの大洪水の話が出てきます。箱舟の大きさや構造までも、よく似ています。嵐がおさまったあと、鳩や烏を飛ばして、陸地が現れたかどうか確かめるくだりも、そっくりです。

 未曾有の災害が、現実にあったんじゃないかと思う。「神の怒り」というフレーズを取り外すと、妙に現実味を帯びてきます。

2019年04月12日