同窓会

 子供の頃、一緒に勉強したというだけで、卒業後の生き方はまるで知らない。見知らぬ他人も同然なのに、昔机を並べていたというだけで、気を許してしまう。考えてみれば、不思議な集まりだ。

 子供の頃の面影がかすかに残っている人、まったく別人のようになった人、ひと目でああ誰さんねとわかる人。いろいろだ。

 我ら桐朋生は、小学校のクラス会を、なんと月に一度くらいのペースでやっている。集まるのは6人から10人前後で、ほぼ毎回出席する人、たまに顔を出す人、それぞれの事情と気分で、顔ぶれは変わる。要するにお酒を飲む機会が欲しいだけなのかもしれないけれど、皆それぞれ、いろんな人生を歩んでいて、そのことが面白い。同じ校門から巣立った人達が、さまざまな経験をし、困難を乗り越えて、ここに集まっているんだという感懐があり、人生というものをしみじみ感じてしまって。

 

 今朝のバラ。花びらが開くにつれて、ピンク色が全体に広がってきた。変化を楽しめる。毎日、小さな幸せをくれる。

 

 

 

 

2019年04月27日