バラの植え替え

 冬の庭仕事のひとつ。ミニバラの植え替え。毎年やったほうがいいらしいが、同じ土で二年目に入ったら、とたんに花の付きが悪くなり、雨がちょっとでも降ると、葉がみんな落ちてしまった。やはり、面倒くさがってはダメだのだ。

 鉢いっぱいに根を伸ばしているので、取り出すのにひと苦労だった。固くなった土をシャベルと指でほぐし、根を切らないように注意しながら、そうっと抜いた。今日はベランダで土まみれになった。

 先日、テレビで破傷風の怖さを放映していた。若い女性が、バイト先で泥のついた大量のタマネギを素手で剥いていた。そうした作業が時々あり、ある日、体に異変が起きた。口が笑い顔のように横に広がって開いたまま、閉じることができなくなり、そのあと苦痛が襲ってきた。その人はすぐ医者にかかり、事なきを得たが、死ぬこともあるらしい。

 昔、うちに仕事に来ていた大工さんの息子さんが、古釘が指にささり、消毒もせずにそのまま仕事を続けていたら、夜になって、やはり口が開いたまま、閉じられない症状が出、その晩亡くなった。そんな話をそのテレビを見ながら、妹が喋った。

 なので、ゴム手袋をして、バラの植え替えをしたのだが、バラのトゲで手袋は破れ目ができ、そこからまさか菌は入るまいなどと少し気にしながらの作業でした。

2019年01月20日